
【海況情報】 ポイント:奄美大島
透視度:15m〜
水温:24℃前後
【使用スーツ】
ドライ:ニシキテグリ狙いならば じっくり潜るので、荷物の重量が大丈夫ならば、ドライが快適…!インナーは薄めで大丈夫。ヒートテック上下で充分。(シェルドライなら要相談)
ウェット:加藤は5mmツーピースで、途中から「寒いなー」って感じでした。震えちゃったりするほどではないけど。ネバーランドでは上がった後に暖かいお湯を用意してくれているので、救われる🥹
こんにちばんは!加藤です!
前回からの予告通り、本日はニシキテグリの産卵エピソードを…!!
今日のブログはとにかく、ニシキテグリに溢れております🤗

そもそもニシキテグリとは。
琉球列島からオーストラリアにかけて観察できる、スズキ目ネズッポ科のお魚です🐟
(伊豆だとヤマドリやコブヌメリが この仲間)
浅瀬のサンゴ礁や礁湖の枝サンゴの間で生活していて、少し内湾になっているエリアで観察できるイメージ。
大きさは4〜7cmくらいで、体長は5~7cmほど。体色は様々な色と模様が入り、なんともかわいい姿をしているのです。

ほら。かんわいい。
こちらは、メスの個体。産卵期には卵で、お腹パンパン。
産む準備はできるよーって、少しホバリングしてる子もいたりして。

そしてこちらが、今回の主役!
オスの個体です。背びれが、ピーンと立ち上がっているのが特徴!
産卵行動するオスは、メスよりも身体が大きくてパッと見てわかることが多いんだけど…
この子は身体が小さく、おそらく人生(魚生?)で初めての産卵行動に挑戦の日!

メスたちは準備万端でオスのアピールを今か今かと待ってる(なんならオス探してウロウロしてる)のに、
小さなオスがなかなか勇気を出せず、背びれをたたみながらフラフラする時間が続き…
やっとこ頑張ってアピールを開始!!
メスの後を追い、背びれをピンピン立ててアピールします!!(慣れてない感じが初々しい)

お!頑張った甲斐があって、好印象な反応を示すメスが!
アピールを続けつつ、エスコートをするのです。
このオスは不慣れだからか、メスがリードしている雰囲気。
いいぞ!がんばれー!!
(なんかもう、普通の産卵行動を観察よりも感情が入っている)

いよいよ産卵のための、出発点が決まった様子!
ここからはオスがメスを抱くように2匹が寄り添って、
サンゴからゆっくりと(15〜20cmくらい?)浮上して、産卵するのです。
(ドキドキ)

いいぞいいぞー!浮上を開始!!
…オスが左側なんだけど、やはりとても小さいのが気になる。(普通だと、大きさのイメージ完全に逆)
だけど、ここまで来たらあと少し浮上して、ブワッと産卵×放精するだけ!!
小さなオスも、ちょっと産みづらそうなメスも、がんばれーーー!!
奥から、別のメスが様子を伺っておりますな🫣

…ッ!!
あぁあーーーーー!!!!
やはり産みづらかったのか、メスがくるっと身体を動かして、産卵を中止…!!!
オスはまだ、何が起こってるかわかってなさそう🥹
あと少しだったんだけど…💦💦

「え、ちょっと待ってー💦ごめーん💦」
とばかりに急いで追いかけるオス。
背びれが立ちきっていないのが、なんとも切ない。
メスも本当は、産みたかったんだろうなぁ…お腹パンパンだものね。


泳ぎ去るメスと、それを切なく見るオス。
もうこんなん、ドラマの雰囲気やん。
このオス主人公の物語、誰か書いて??
(内容はオスが未熟だったってだけやけど)

その後、なんとか結果を残そうとするオス。
大きいメスがダメだったからか、今度は自分より小さいメスへアピール!
…いや、その子はさすがに小さすぎる気がするよ?
結局、この日はこのあたりでタイムアップ。
成功パターンもいいけど、今回の観察は珍しいパターンで、楽しかったなーー!
はじめての時は、人も魚もみんな上手くいかなかったりするんだね。

ちなみにこれは、以前撮影したニシキテグリ産卵。
手前がオスで奥がメス、身体の大きさが全然違いますよね!
このくらいグッと寄り添って、リードしてあげられるとメスも産みやすいみたい。
いつか今回見た小さなオスも、大きくなってリード上手になるんだろうなぁ。
ってことで、ニシキテグリ産卵ブログでした!
魚にも物語があるし、きっと感情もある。
ダイビングって、楽しみの幅エグぅぅううう。
リクエスト、お待ちしてまーーーす!!!
(注意:沖縄や奄美大島への遠征になります。福浦や伊豆にはいません。)
ではではっ